2005年2月26日土曜日

H2A打ち上げ成功!

【続報】H2Aロケット7号機打ち上げ成功 衛星を分離
キタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!!



とりあえず軌道まで持っていくのは成功したのかな?あとは衛星の切り離しと運用だね。結果は今夜中には分かるでしょう。

ペンシルロケットに始まって、H2Aにたどり着くまでに、どれほどの技術者ドラマがあったことだろう。

敗戦国である日本は航空宇宙関係の開発は厳しく制限されていますから、開発の許可がなかなか下りなかったんですよ、アメリカ様の許可がね。

日本国内でも

「きっとミサイル技術に転用するためなんだわ!大日本帝国の再来よ!ウキョー」

なんて頭弱そうなプロ市民が妨害してくるし。外から中から大変だったらしいです。

国産ロケットH‐2宇宙への挑戦(AA)


数年前に読んだ本ですが、技術的にはもちろんのこと、社会的・政治的に国産ロケットの開発がどれほど困難だったかについても言及されていました。

航空産業が妨害受けまくってるのは有名な話ですから、誰だって知ってるでしょうが、まさか宇宙産業にまでアメさんのご機嫌を伺わなければならないなんて・・・、

技術があれば夢は掴めるものだと思っていた当時のイノセントな?僕は、政治的問題でお茶を濁されることは多々あるんだなと憤慨したものです。

どうでもいいけどH2をミサイルに転用できるか、否かについてですが、レーザージャイロやエンジンなど、ハードウエア的には無意味にオーバークオリティーで、世界中を射程内に収める性能だと思います。

ですが、軌道に物を打ち上げるのと再突入して地上に落とすのではまったく趣が違う技術です。

そもそも弾頭を、しかも再突入に耐えうる弾頭なんて持っていません。再突入のノウハウを蓄積するには膨大なエネルギーが必要でしょう。

必要とされる半数必中界は弾頭の種類によるんですが、戦術ミサイル、それも通常弾や貫通弾ですと高レベルの精度を必要とします。非核3原則により日本は核弾頭を保持できないのですから日本に弾道ミサイルが必要だとしたら、その精度は100mを切らないと意味が無いでしょう。(例えば核ならば1kmくらい外しても十分目標を破壊できるからね)

ですからH2と弾道ミサイルの間にはカナリの隔たりがあるのでH2がミサイル技術のためにあると勘違いしているプロ市民の方は早く冷静になってください。

ちなみにH-Ⅱは(打ち上げ能力)/(装備重量)やエンジンの出力比、効率など、主要なスペックは世界1で激萌えなんですよ、確か。まあ3年前に本で読んだことなので今ではどうなってるかようわからんですけど。

ただ、ロケット技術ってのはコンピュータ以上に枯れた技術を好む傾向がありますのでそんなに進化はしていないはずです。なんだかんだいって商用ロケットで最も重要なスペックは(打ち上げ能力)/(運用コスト)なんですから。あ~おもしろくねぇw
そうするとロシアのロケットフルコピーに最近のデジタルコンピュータでブラッシュアップした中国のロケットなんかはかなりの競争能力を持っているわけなのです、残念ながら。クライアントにしてみれば

「結局、トン当たりいくらかかるんだね?」

ってことが一番重要ですから。それにH-Ⅱは度重なる失敗のために保険料が高騰しているはず。というか、もう保険お断りかも・・・、

保険会社からの信頼回復のためにも今回はどうあったって成功しなければならないのだ。

早く、日本にも自前の気象衛星を!

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