2005年3月24日木曜日

最近の職場事情その1

塾講師やっぱおもすれー

個人的に一番面白いのが社会,それも近代歴史の時間だ.

前回の講義は「戦後の日本」だったハズだったんですが,ちょっとだけアドリブで俺流の歴史を織り交ぜていたらいつのまにか表題が

「なぜ共産の国旗は赤いのか?その朱に染まる革命の歴史」

「冷戦の軍事バランスと代理戦争」

とかになっていた気もします.でもたぶん気のせいでしょう.

ああ,もちろん誤解しないでくださいね!?無責任に教科書非準拠歴史を垂れ流しているんじゃないですよ?我々が目指す所は生徒の成績アップであり, 問題児を量産することではありません.

(†1)正しかろうと間違っていようと,要点はきちんと押さえてあげますとも!ただし,その会話の端々に問題があるわけだw

歴史は事実ではありません.歴史家が語る物語,つまり史実です.そして倫理教育の面が色濃い日本の歴史教科書はもはや歴史とも呼べないのかもしれません.でも,歴史ってこんなもんです.

ぶっちゃけ歴史の内容なんてどうでもいいかと言われれば,どうでもいいんですよ.
リスクをおかして俺の歴史観を教えるのも一興ですが,それよりは彼らにテストでいい点を取ってもらったほうがうれしいですから,教科書の内容は全部押さえます.こればっかりはしょうがない.

でもね,そんなことより一つだけ,彼らに伝えたい事,それは歴史が事実ではなく,史実でしかない,ということ.これだけはしっかり教えておこうというのが俺の正義です.

例えば,中韓と日本の歴史認識問題の本質はこの辺りにあると僕は考えます.

互いに自分の歴史こそが事実と思い込んでいるから,話し合いにもなりゃしない.互いに「お前の歴史認識は間違ってる」と言い争いながら50年ほどの時が過ぎました.くだらない話です.

今,僕が信じている歴史が正しいのかどうかなんて誰にも分からないのですが,僕は僕の信念に基づいて取捨選択しています.そしてその歴史認識は世 間一般では右よりと言われていることもよ~く分かります.もし仮に僕の信じる歴史が正しいとしても,マイナーな歴史を刷り込むことは彼らにとっては不利益 でしかない事も承知の上です.ですから,もし俺が中学教師だったとすれば右寄り思想を頭が固まっていない子供たちに刷り込むなんて独りよがりも甚だしい糞 教師だといえます.

でも大丈夫,僕は一介の塾講師ですし,彼らは中学校の先生からも歴史を教わるのですから.そしてこの辺りの学校は全国有数の左寄り教育なのでちょうどいいカウンターバランスになるでしょう.

だから俺は今後も右寄り香りを端々に臭わせつつ,教科書の歴史を教えていくつもりです.これによって彼らも歴史には色々な解釈があるという事を学ぶことができるんじゃないかな?

彼らには思想を選ぶ権利があります.俺は彼らの選択肢の幅を広げれるよう,可能な限り努力していくつもりです.もちろん,成績UPを保障した上でね.

(1そして,それを正しいか正しくないか判断 できる立場に無いことも重々承知の上です.)

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