ついカッとなってやってしまった

オフ車ならなんでもよかった．今は反省していない．むしろ，確かな満足．

俺 がこよなく愛するVT250Fゼルビスく ん．ひとたび遠出すれば下道1000kmなんてひとっ飛びの弾丸ツアラーとして有名ですが，それだけではありません．町乗りは楽チンで楽しいし，峠やジム カーナもそつなくこなす．しかもガンバレばダートトラックもいけるクチだし，コンディション次第ではモトクロスコースも完走可能だ．

だが彼とて完璧ではなかった，いくらなんでもドンガメすぎるのだ．

装備重量172kgに対し，豊かな低速トルクを提供してくれる熟成のVTエンジンはたったの36psを搾り出すに過ぎない．そのパワーウエイトレシオは大雑把に計算すると4.8kg/ps！重たぁ！

しかもコレ，オートバイである．

車ならそれほど 支配的でない俺の体重が致命的に効いてくるのだからもうたまらない．本日健康診断で計ったばかりの俺の体重59kg(太ったなぁ)を分子に足すと 6.42kg/psというバイクにあるまじき値を叩き出すのだ．

車ならまだまだ余裕で我慢できる値だが，出足が命のオートバイで5kg/ps弱ってのはぶっちゃけありえな～い．マジでモイキーだしぃ～

リッターバイクのパワーウエイトレシオが1kg/psを切るこのご時勢の中，５kg/psってのはどういう了見よ？

確か18歳の春に購入したと思うけど，あれから 3年間と55,000kmの間，馬力の無さ，出足の鈍さに欲求不満といえば欲求不満だったような．

幸 い，峠道で直接負けたのはFZ400の彼とリアにクアンタムが入ったチューンドXJR400の前のオーナーの二人だけ．峠走りは見たことないけど FZ750とNSRに乗ってる人にも負けるだろう．でも結局はそんなもん．直線番長は張れないけれど，遅くて困ることなんて滅多に無い．ゼルビスは使い道 次第でやたら速い乗り物に変身するのだ．確かにその人たちに勝ってみたいけど，馬力がどうこうとかじゃなくて腕の問題だと思いますので馬力に対する切実な 欲求は無かったですけどね．

でもある日突然友人からRMX250を3.5万で買わないかって言われたので衝動買いしてしまいました．

みりゃ分かるけどこのバイク，昨今絶滅の危機に瀕している2stエンジンである．この機会に乗っておかないと一生乗れないかもしれない，炸裂する2stパワーをこの手に！そう思えば楽な決断でした．

さっき乗り回した感想としては，期待どおりの｢暴れ馬｣．さすが2st，過渡特性が過激で非線形，さっぱり意味が分かりませんｗはっきり申し上げますと

こ れ は 面白い．

で も｢80ccのモトクロッサでも一速ならノークラでフロントが浮き上がるんだから，250ccもあれば公道仕様でも余裕やろ!?｣って思ってたのはちょっ と期待しすぎたか，調子が悪いのか，半クラを当てないとフロントは上がりませんね．たぶん125ccの競技用モトクロッサーよりはおそいみたいです．これ はちょっぴりションボリーノ．あとリアサス抜けすぎｗ駄目だこりゃ． ついでにFブレーキがおまけ程度の効きしかない．これが3万5千円クオリティーか．十分です．大納得のお買い物でした．安すぎだと思います．Fブレーキ パット換えてリアサスをOHしても10万円以下ですから．

俺実を言うと元はOFF車が好きだったんですよ．ゼルビス乗る前はDjebel125(リンク先は200)に4万kmくらい乗ってましたから．

｢バイクの基礎は転んで覚えな！まずはOFF車でタイヤを滑らせよう！｣

買っ た理由はそういった志があったからでした．当時は心底バイクが好きだったんで運転が上手くなりたい一心でした．ただそれだけで全然興味の無かったOFF車 に乗り始めたのですが，1年もするとハマッてましたからね，泥んこ遊びの面白さに．後先考えずに森の中に入っていったり，梅雨の時期に泥まみれになった り．

｢でもこのままではONのセンスが身に付かない，そうだジムカーナ練習しよう｣

そう思って買ったのがなぜかゼルビス．理由は片道30kmの通学距離を考えるとツアラーじゃないときついんですよ！ゼルもジェベルも決め手はその燃費の良さと維持費の安さですからね．

でも今は違います．家から学校まで歩いて5分，もうバイクに実用性なんてイラナイじゃないｗ

そこで航続距離100km以下の混合仕様の一人乗りモトクロッサーもどきなのですよ!!!

足が地面にとどくわけがないｗ　ウホッ，つかえねぇｗ